トイプードルの基礎知識

トイプードルの性格、日々の暮らし、してあげなければいけない事を知っておくと、飼った後も安心できますよね。
知っておくと便利な基礎知識を紹介したいと思います。

トイプードルの基礎知識 写真1

子犬の生活サイクル

トイプードルは子供の頃は、一日18時間以上を寝て過ごしています。
お仕事されている方などで、『長時間のお留守番が心配だわ!』とおっしゃる方も多いですが、大半は寝て過ごしているので、その点心配はいりません。

トイプードルの基礎知識 お寝んねしている写真

最近では、スマホで様子を確認できるカメラなどもありますので、留守番時の様子もチェックできますし、心配症な方はカメラも有効的かと思います。
一緒にいる時と違った様子がカメラだと確認できるので、その点で利用するのも面白いですよ!

子犬のワクチンについて

ワクチンとは

細菌やウイルスに対する抗体が体の中で作られ、白血球が「この細菌やウイルスは、敵である」ことを覚え込みます。
次に本当に病原性をもつ細菌やウイルスに感染したときには、集中的に敵の排除にあたることができ、感染予防、発症予防、重症化予防が可能になるのです。
この現象を目的としてワクチン接種を行いますが、これには副作用が起こる場合があります。
副作用が原因で病原体の症状が出たり、アレルギー・自己免疫疾患などの病気になったりすることもあります。
特に抵抗力の弱い子犬や老犬が、この副作用を起こす確立が成犬に比べると非常に高くなります。
命に関わるような全身性ショックは、現在数千〜1万件に1件ぐらいといわれているそうです。
つまり、抵抗力の弱い子犬に複数のワクチン接種は「高い予防効果の反面、高いリスク」 も、ともなうことになるので、複数のワクチンを接種したほうが安心という考えは間違いなのです。

ワクチンの効果

ワクチンの効果は種類によって様々ですが、ほぼ1年間と一般的に日本ではいわれています。
現在では複数混合ワクチン接種が一般的で1回5,000円〜1万円位となっていますので、これを1年に1回接種します。
子犬の場合は、生後授乳によって病気に対する抗体を母犬から受け継ぎ、これを移行抗体といいます。
しかし、この移行抗体は42日〜150日で消滅してしまうのです。
(人間の赤ちゃんも新生児の頃は母親の母乳から受け継ぐのと同じですね。)
そこで、移行抗体が消滅しかけた時にワクチンを接種するのです。
最も早く抗体が消滅するケースを考慮して、第1回目のワクチン接種をします。それが、最短で生後42日目といわれています。
しかし、その第1回目はもしかしたら移行抗体が残っていて、子犬自身が抗体をつくっていないかもしれません。初めてのワクチン接種なので、ブリーダーさんなどではまずは2種または5種のワクチンを接種し、その1ヵ月後(90日目)に第2回目のワクチン(5種または7種)を接種します。
さらに、この時期でも移行抗体が残っている場合があるので、念の為2回目から1ヵ月後(120日目)に第3回にワクチン接種を行います。
もし3回目のワクチンを飼い主の方が病院に連れて行き接種する場合は、2回目のワクチンと同じワクチンを接種してもらったほうが副作用も出にくいので安心です。

基礎知識 ワクチン サンプル写真

こちらの写真のワクチンは、ノビバック 5種混合ワクチンです。

ワクチンの種類

  1. 犬ジステンパー
  2. 犬アデノウイルスI型感染症(犬伝染性肝炎)
  3. 犬アデノウイルスII型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
  4. 犬パルボウイルス感染症
  5. 狂犬病ウイルス感染症
  6. 犬パラインフルエンザ
  7. 犬コロナウイルス感染症
  8. 犬レプトスピラ病黄疸出血型
  9. 犬レプトスピラ病カニコーラ型
  10. 犬レプトスピラ病へブドマディス

※ 1〜5のワクチンはアメリカ動物病院協会(AAHA)が作成したガイドラインでコアワクチンとしており、感染の結果、死につながる怖い病気(パルボ、ジステンパーなど)であったり、人獣共通感染症(狂犬病)のことを言います。
なお、5のワクチンは毎年行うことが国で義務付けられております。

1〜4のワクチンは子供の頃は特にかかると死につながる怖い病気ですので、しっかり接種させてあげたいところですが、副作用の問題も大きく悩みます。
ブリーダーさんに聞いて、2回目のワクチンを同じメーカーの同じものをその後は接種しておくのが、やはり安心できますね。

トイプードルとの日々の生活

気にかけてあげること

生活サイクルとワクチンについてのお話をいたしましたが、ワンちゃんを飼うにあたって一般的なことですが、下記を気にかけて家族として迎えていただきたいです。

ごはん

子犬を迎えてすぐは、今まで食べていたごはんを引き続きあげてください。
急にごはんが変わってしまうと、初めてのことで戸惑い、食べない子もいます。
今までのごはんは、ブリーダーさんやペットショップに確認しましょう!
また、一日の回数と量も必ず確認して、いつもと同じにしてあげましょう。

お手入れ

トイプードルはブラッシングが一番大事で、毎日数分でも構いませんのでスキンシップにもなり、信頼される第一歩にもなります。
毎日スリッカーブラシのみで構いませんので、優しくブラッシングしてあげましょう。
注意点としては毛玉を中心にするのではなく、毛先から優しくとかしていきます。

トイプードル ブラッシングの画像

ブラシは皮膚に対して平行にし、鉛筆持ちのような感じで手首は使わずにまっすぐとかします。
写真を参考にしてみてください。

他のお手入れとしては、
爪が伸びていないか、
お耳の中は汚れていないか(耳毛が伸びていないかもチェックしてくださいね!)、
足の裏の毛が伸びて肉球をかくしていないか、
涙やけ、目やには大丈夫か、
歯ブラシ
となります。

毎日欠かさずにするお手入れとしては、ブラッシングと歯ブラシぐらいですね。
他のお手入れは気にかけて見てあげ、気になったらお手入れ!という感じで大丈夫です。

爪、足裏カット、お耳の掃除(耳毛抜き)、肛門腺はトリミングの際にサロンでやってくれるのでその時だけでOKな子もいるのですが、足裏の毛は意外と伸びるのが早く、肉球が隠れてしまうと滑って関節の病気につながる危険もあります。
また、お耳の中も汚れやすい子がおりまして、2〜3日に一回はお掃除が必要な場合もあります。
涙が出やすい子は涙やけで可愛いお顔が台無しになってしまう場合もあります。
と考えると、その子その子によってお手入れする内容が様々なので、
いい子いい子しながらお膝でナデナデやブラッシングしてあげるついでに、日々チェックしてあげましょう。

お散歩

ティーカッププードル、タイニーサイズなどの小さいトイプードルの場合、広いお部屋で遊ぶこと自体が運動になります。
毎日必ずお散歩しなければならないことはありません。
ただ、お外に行くことが楽しい子でしたら連れて行ってあげるといろいろな楽しみもあります。
匂いを嗅いで楽しんだり、他のお友達に会えて追いかけっこをしたり、相手のことをクンクンして楽しめます。

お散歩の時に出会ったワンちゃん

毎日お外でトイレをする癖はつけずに家のトイレでするように覚えさせたほうがマナー的にも日々の生活でも良いんじゃないかと思いますが、そのことについては賛否両論あると思います。
飼い主さんのマナー(外でおしっこした場合、水でキレイにすること 等)がちゃんとしていれば、どちらでもよろしいかと私は思います。

トリミング

トイプードルはシングルコートでおまけに巻き毛で長くなればなるほど、毛が絡まり毛玉になりやすいです。
少なくても月に一度はトリミングしてあげましょう。
伸びが気になる飼い主さんは、月に一度 全身トリミング、その後2週間でお顔カットなどにしている方もいます。
そうするとワンちゃんもいつも快適な生活ができて良いですね!

トイプードル トリミング画像

トリミングですが、ご自分でチャレンジしてみるのも良いと思います。
先ほどお手入れで足裏の毛の事を書きましたが、足裏用のバリカンを買って足裏はこまめにしてあげるのも骨折防止にもなり素晴らしいと思いますよ。

愛情

愛情は家族が増える訳ですから一番大事ですが、一日中一緒にいられないから愛情がかけられないというのは間違いです。
ワンちゃんは大半が寝て過ごしているのですから、一緒にいられる時にたくさんかまってあげ、愛情をかけてあげましょう。
そうするとそれ以上の愛をトイプードルちゃんはかえしてくれます。
日々、気にかけてあげましょう。

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